Drug-induced hepatitis caused by hair dye? - page 2
北里大学東病院 消化器内科
竹澤三代子 先生
聖マリアンナ医科大学第二病理学教室 前山史朗先生はまずこの症例の臨床経過を次のようにまとめた上で肝生検組織所見を下記の如くを解説しました。
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- 58歳、男性、手術歴あり、輸血なし、飲酒歴あり、
- 体格正常、ほぼ理想体重、内服薬なし、
- '94.11月および'95.2月に染髪料にて染髪
- 動揺するトランスアミナーゼ(2回の中等度の上昇)
- AMAおよびASMA が低力価ながら陽性?
肝生検;平成6年12月19日(第1回目のシューブ後)(全経過約3カ月)
標本;HE、PAS、Elastica van Gieson&鍍銀の4染色
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
- 小葉構造;保持されている、P-P&P-Cのapproximation
- 門脈域;軽度の線維性拡大、軽度の単核球主体の炎症性細胞浸潤、脈管の異常として1カ所の門脈域にてinlet venule の拡張所見あり、小葉間胆管病変はなし、細胆管の増生
- 実質域;中心帯を主とする多発する帯状壊死、acute yellow collapsed cell を含む巣状壊死、多数の好酸体、再生像(高いN/C比の小型肝細胞)、肝細胞の大小不同、核分裂像、肝細胞核の大小不同とクロマチン増量、核空胞化、核内封入体様構造、目立つ核小体、類洞内への軽度の好中球浸潤、1カ所の中心静脈の閉塞、central sclerosis、削り取り壊死はごく軽度、
病病理組織診断;急性肝炎、帯状壊死(主に中心帯)を伴うAcute hepatitis with zonal necrosis
病 因;中毒性(2回目の肝炎のシューブはチャレンジ・テスト?)(Idiosyncrasyとしては2回目のシューブは軽い)
鑑別診断;循環障害による急性実質炎(虚血性肝炎?)
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