複雑な適応システムにおけるCompetenceとCapability

全く不慣れな環境において、全く不慣れな業務を行うことは、困難である。一方で、習熟した環境において、習熟した業務を行うのは、容易である。前者においては、Capabilityのきわめて高い者は業務を成し遂げることが可能である。後者においては、Competenceが十分あるということができる。環境と業務が、全く不慣れな場合と、習熟している場合との中間の領域で、複雑系と言える領域が存在する。この領域では、多くの者が、自分の持っている知識、技術、態度を組み合わせて、新しい問題をなんとか解決することができるかもしれない。その能力が、Capabilityである。