CapabilityとCompetenceとPerformance

Competence: 知識技術(技能)、態度の面から、個人が、何を知っていて、何ができるかということ。

Capability: 個人が、変化に適応し、新しい知識を作り出し、そのパフォーマンスの改善を持続できる程度。

Performance: CompetenceあるいはCapabilityに基づいて実行され、外に現れるもの。

たとえば、臨床能力 Clinical competenceを向上させることが、医学教育の主要な目的であるが、実際に診療で遭遇する患者は、教科書には書いていない個別の問題が複雑に絡み合っているケースが多い。学習したことを、そのまま当てはめることができない場合に、発揮される能力がCapabilityである。したがって、今後の医学教育は、ある一定の水準の知識、技術、態度を獲得させるだけでなく、それらを応用し、必要な知識を探し出し、変化に対応できる能力、すなわち、Capabilityを獲得させることを目標にすべきであろう。

Competenceは学んだことができる能力、Capabilityは学んだことがないこともできる能力、Performanceは実際にに現れる能力ともいえる。