自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会

32回川崎リバーカンファレンス

Final Announcement

 

日:平成16911日(土)

時:午後2:006:00

所:NTT東日本関東病院・低層棟4階・カンファランスルーム

 東京都品川区東五反田5-9-22 TEL 03-3448-6111(代表)

 

主催:シェリング・プラウ株式会社

 

URLhttp://www.kdcnet.ac.jp/hepatologyMedical Meetings

 

今回は積み残し症例中心です。発表はPCプロジェクター(Windows対応)です.MOCDUSB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください.

 

T 宿題報告+症例検討 PM2時〜5

 

U  特別講演          PM5時〜6

自己免疫性肝炎研究の現状と将来の課題

せんぽ東京高輪病院院長 戸田剛太郎先生

 

病理解説

国立病院機構千葉医療センター病理     中野雅行先生

順天堂大学医学部第二病理         松本俊治先生

日本医科大学第二病院病理         松本光司先生

総合司会

NTT東日本関東病院消化器内科        柴田 実先生

 東京慈恵会医科大学消化器消化器肝臓内科 銭谷幹男先生

EBM顧問

 神奈川歯科大学内科                    森實敏夫先生


宿題報告

1.前回(第31回)の症例12  45歳男性 Cori病に併発した肝腫瘍

香川県立中央病院内科(高口浩一先生,浅木彰則先生,喜田恵治先生)

問題点:肝S33cmSOLが指摘されました.生検組織は病理医により癌あるいは癌でないと意見が分かれました.手術の肉眼所見は中分化型HCC様でしたが,はたして切除組織は?

 

2.前回(第31回)の症例2 17歳男性 胸水,腹水を伴う原因不明の肝障害

国立相模原病院消化器内科中村陽子先生)

免疫染色で抗α1アンチトリプシン(AT)が陽性になり,膵外分泌障害も伴い,よく分からなかった症例です.順天堂大学である治療(手術)を受けたら,すっかりよくなったそうです.はたして結論は何なのでしょうか?

 

症例検討

 

症例1MS21歳女性

施設:東京逓信病院消化器科(橋本直明先生)

診断:出産後に悪化したAIH

問題点:1997年初診.AST 447, IgG 3641, ANA 80, ASMA 640よりAIHと診断し,PSLUDCAを投与し肝機能正常化しました.1999年出産し,その2ヶ月後より掻痒感,肝障害再燃(TB 2.0, AST 1163, ALP 1020, IgG 2303, TC 272)PSL 60mgに増量して肝機能は改善しましたが,ノイローゼになりそうな掻痒感と,高コレステロールが持続しています.抗リン脂質抗体(+)です.AIHは出産後に悪化するのでしょうか?掻痒感,高コレステロールの原因は?

病理組織:5/22/97 (97-1858) CAH,生検追加 2043292

担当病理医:松本光司先生

 

症例2 SM22歳女性

施設:東京厚生年金病院内科(荒岡秀樹先生)

診断:急性のBudd-Chiari症候群?

問題点:急性腹症で入院.正常であったが肝酵素が数時間で急上昇(AST 1240, ALT 431).腹痛の原因と肝機能異常の原因について,検討してください.

病理組織:なし

 

症例3TF69歳女性 

施設:香川県立中央病院内科(浅木彰則先生,高口浩一先生,喜田恵治先生)

診断:肝サルコイドーシス疑い

問題点:C型慢性肝炎の経過中肝SOLを認め受診.CTS6に造影早期で富血流性腫瘤を認めHCCと診断してTAEを施行.S6以外に造影早期に低吸収域となる多数のSOLが認められ,精査を行いました.生検でサルコイドーシス疑いでしたが,それでいいのでしょうか?

病理組織:12/9/03 肝サルコイドーシス疑い

担当病理医:松本俊治先生

 

症例4TY41歳女性

施設:高松平和病院内科(蓮井宏樹先生)

診断: PBC S/O

問題点:びまん性甲状腺腫あり.γ-GTPのみ103と上昇,ALP正常,IgG 2151, IgM 288, AMA陰性,ANA陰性,ASMA陽性.ウルソで肝機能正常化.PBCでしょうか,周辺疾患でしょうか? 家族歴は父親がバンチ症候群.

病理組織:9/13/2002 (P15943)

担当病理医:中野雅行先生

 

症例5KT50歳男性

施設:慶応義塾大学消化器内科(金子健彦先生)

診断: AH

問題点:200312月,倦怠感および肝障害(TB 1.1, AST 1092, ALT 2060)認め入院.肝障害は自然軽快したが20044月に再燃(TB 20.7, AST 517, ALT 612)と再燃。ウイルスマーカー、自己抗体すべて陰性です.病因は何でしょうか?

病理組織:2004/1/7 (00136-04)

担当病理医:松本俊治先生

 

症例6AS52歳男性

施設:東京都立墨東病院(鴻池菜保先生)

診断:C型慢性肝炎+AIH type2b急性増悪

問題点:IFN+リバビリン併用療法終了2.5ヶ月後に有症状の肝炎増悪を認め入院.HCV RNA(-)で,AIH的な肝機能異常を認めました.T-Bil 5.3, AST 843, ALT 776, IgG 2945, ANA 1280, LKM1(+), DNA(+), ssDNA(+), dsDNA(+)IFN投与中でなく,投与終了後にAIHが発症することがあるのでしょうか?3回肝生検していますが,AIHの関与はどこからでしょうか?

病理組織:5/24/1996 (H961834), 4/15/2003 (H0301943), 12/12/2003 (H0306767)

担当病理医:松本光司先生

 

症例7AY54歳女性

施設:高松平和病院内科(蓮井宏樹先生)

診断: PBC S/O

問題点:検診で肝胆道系酵素上昇を指摘.IgG 2924, IgM 219, AMA陰性,ANA陰性,ASMA陽性でした.AIH? PBC? AIC? 43歳で甲状腺癌手術の既往がありますが,関連は?

病理組織:6/27/2003 (P17063)

担当病理医:中野雅行先生

 

症例8MS59歳男性

施設:NTT東日本関東病院消化器内科(磯崎哲男先生)

診断: 肝硬変への進展を観察し得たNASH

問題点: B型急性肝炎で入院.肝炎治癒後のALT高値が遷延するため肝生検したらNASH.体重は年々増加し,BMI2921年間に3回肝生検し,肝硬変に進展しました.NASHはどのように肝硬変に進展し,組織学にはアルコール性肝障害とどう異なるのでしょうか?

病理組織:1978, 1991, 1999 (病理番号39759, 95639, 9905454)

担当病理医:中野雅行先生

 

 

 

 

幹事:NTT東日本関東病院消化器内科 柴田 実

東京都品川区東五反田5-9-22

   TEL 03-3448-6111FAX 03-3448-6136

   E-mail: mshibata@kmc.mhc.east.ntt.co.jp

 

連絡先:東 京;〒150-0013 渋谷区恵比寿 4-1-18 恵比寿ネオナートビル4F

         シェリング・プラウ梶@後藤田剛史 03-5488-7341

    神奈川;〒226-0000 横浜市緑区中山町 306-5 静銀中山ビル3F

          シェリング・プラウ梶@深井 信宏 045-931-3801

 

 

 


会場の御案内:NTT東日本関東病院 (http://www.ntt-east.co.jp/kmc/index.html)

 

JR五反田駅から徒歩約7分,都営地下鉄浅草線五反田駅から徒歩約5分です

 駐車場は地下3階,1時間200円です.

 当日は休診日ですので,正面玄関左の救急入り口から入り4階に上がって,高層棟から橋を渡って低層棟へ移動し4階のカンファランスルームにおこしください.お昼は軽食の用意があります.