急性増悪を繰り返したAIH

    北里大学東病院 小林千里 先生

    (1998年3月13日に行われた第13回臨床医のための神奈川肝臓病理研究会で発表された症例です。)

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    1. 現病歴
    2. 入院時現症
    3. 検査所見-1
    4. 検査所見-2
    5. 経過チャート
    6. 検査所見の推移
    7. 腹腔鏡
    8. 腹腔鏡
    9. 腹腔鏡
    10. 肝生検組織
    11. 肝生検組織
    12. 肝生検組織
    13. 肝生検組織
    14. 肝生検組織
    15. 肝生検組織
    16. 肝生検組織
    17. 肝生検組織
    18. 肝生検組織
    19. 肝生検組織
    20. 肝生検組織
    21. 肝生検組織
    22. 肝生検組織
    23. 肝生検組織
    24. 肝生検組織
    25. 肝生検組織

    ディスカッション:
    Prednisoloneの短期投与が行われている。一回目は30mgから開始して2週間で5mgまで漸減して中止。その後投薬なく、二回目のステロイド投与は30mgから開始して40日間で5mgまで漸減して中止。

    1993年Biopsy 1:

    門脈域軽度線維化、初期のCAHであり、壊死炎症反応は軽くほとんどないといえる。

    1993年Biopsy 2:

    線維化が少し進展。CAH 2aの段階といえる。壊死炎症反応はより明瞭で小さなCollapseを思わせる所見がある。

    1994年Biopsy 3:
    2回目より改善し1回目に近い。Piecemeal Necrosisも壊死炎症反応もより軽度になっている。

    1998年Biopsy 4:
    明瞭なCollapseがある。4つの中で一番病変が強い。CAHでありあきらかなAIHといえる。中心静脈周辺にCollapseあり。CAHが背景にあって、CentrilobularにCollapseが起きている。門脈域に細胞浸潤あり、Piecemeal Necrosisもある。

    Biopsy 1−3はCAHとはいえるが、AIHと強く言うことはできない。Consistent with AIHといえる。4はAIHといえる。
     


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