急性増悪を繰り返したAIH
北里大学東病院 小林千里 先生
(1998年3月13日に行われた第13回臨床医のための神奈川肝臓病理研究会で発表された症例です。)
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- 現病歴
- 入院時現症
- 検査所見-1
- 検査所見-2
- 経過チャート
- 検査所見の推移
- 腹腔鏡
- 腹腔鏡
- 腹腔鏡
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
- 肝生検組織
ディスカッション:
Prednisoloneの短期投与が行われている。一回目は30mgから開始して2週間で5mgまで漸減して中止。その後投薬なく、二回目のステロイド投与は30mgから開始して40日間で5mgまで漸減して中止。1993年Biopsy 1:
門脈域軽度線維化、初期のCAHであり、壊死炎症反応は軽くほとんどないといえる。
1993年Biopsy 2:
線維化が少し進展。CAH 2aの段階といえる。壊死炎症反応はより明瞭で小さなCollapseを思わせる所見がある。
1994年Biopsy 3:
2回目より改善し1回目に近い。Piecemeal Necrosisも壊死炎症反応もより軽度になっている。1998年Biopsy 4:
明瞭なCollapseがある。4つの中で一番病変が強い。CAHでありあきらかなAIHといえる。中心静脈周辺にCollapseあり。CAHが背景にあって、CentrilobularにCollapseが起きている。門脈域に細胞浸潤あり、Piecemeal Necrosisもある。Biopsy 1−3はCAHとはいえるが、AIHと強く言うことはできない。Consistent with AIHといえる。4はAIHといえる。
[目次]