アルコール性肝炎
昭和大学藤が丘病院 渥美節子 先生
(1998年3月13日に行われた第13回臨床医のための神奈川肝臓病理研究会で発表された症例です。)
クリックすると別のウインドウにスライドが表示されます。新しいウインドウの大きさを小さ目にしてみてください。同時にいくつも開けます。
ディスカッション:
LCではない。
脂肪肝も中等度である。
門脈域拡張あり。
肝細胞腫脹あり。
マロリー小体がたくさん出ていて、2-3個所集まっているところがある。
線維化はあるが小葉構造は保たれており、肝硬変ではない。
中心静脈周辺に肝細胞の脱落、水腫様変性、Mallory's Bodyみとめ、周囲に好中球の浸潤あり。典型的なアルコール性肝炎の所見である。日本ではこのような症例はまれであり、かなりの飲酒があったはずである。
門脈域は線維性に拡張している。*CT上透過性亢進、US上も脂肪肝であったが1週間で改善した。
*腹腔鏡では肝硬変様に凹凸があり、臨床的には肝硬変といえるが、組織学的には肝硬変ではない。→線維化があると肝表面の凹凸が強調される。
*BiopsyはLaparoscopy上一番きれいなところをとった。
*Periportal Fibrosis by Alcoholで、F2-F3に一致する。
[目次]