自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第40回川崎リバーカンファレンス
日:平成21年11月14日(土)
時:午後2:30〜6:30
所:第一ホテル東京シーフォート( http://www.hankyu-hotel.com/cgi-bin2/cms2/index.cgi?hid=08dhtseafort)
主催:シェリング・プラウ株式会社
詳細は http://www.shibata-hepa-clinic.com/medicine.htm の医療関係者の方へ(研究会のご案内) をご覧ください
第40回川崎リバーカンファレンスの御案内をさせていただきます。第一ホテル東京シーフォートが会場となります。今回は宿題報告、積み残し症例、新規症例の検討と特別講演を行いたいと思います。今回は残念ながら病理の中野先生が御都合悪く欠席、病理は両松本先生にお願いすることになります。
医療崩壊が問題となっている今日、当カンファレンスも特別講演で日本の医療を見つめなおしてみたと思います。今回の特別講演の講師は米国のチューレン大学外科教授の北浜昭夫先生です。北浜先生は東大卒業後アメリカで外科医として活躍され、1990年に日本外科学会で我国で初めて腹腔鏡下胆嚢摘出術を紹介した先生として有名ですが、医療構造に精通されている先生としてさらに有名です。北浜先生は昨年「よみがえれ医療,アメリカの経験から学ぶもの」という本を出版されており、アメリカの医療のいいところ悪いところを知った上で、日本の医療の問題点を指摘されております。私も早速アマゾンで購入して拝読しました。特に第6章の日本の医療の将来という章は素晴しかったです。医療崩壊が問題となっている今日、北浜先生の話を聞くことは若い先生方や地方から来られる先生方には大変ためになると思います。特別講演は上野文昭先生(大船中央病院理事長)の名司会で進められる予定です。皆様お楽しみに。
本の紹介は下記URLにあります。http://www.igakuhyoronsha.co.jp/1000/?ISBN=978-4-87211-898-8
T 症例検討 PM2:30時〜5:30
新規例はお預かりした肝組織標本を返却いたしますので受付でお受け取りください.発表はPCプロジェクター(Windows対応)です.CDかUSB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください.
宿題報告
症例1(前回の3):86歳女性
施設:東邦大学医療センター大森病院(松井哲平先生、住野泰清先生)
診断:きわめてまれなPSC/AIHオーバーラップ症候群
宿題:前回のディスカッションで胆道系の全景を見たいというリクエストに答えて、胆道のMRCP 3D画像を作ってくれたそうです。拝見しましょう。
担当病理医:松本光司、司会:銭谷幹男
積み残し症例
症例2:42歳女性(前回の症例10)
施設:東邦大学医療センター大森病院(高橋政義先生、住野泰清先生)
診断:自己免疫性肝炎?
問題点:2002年からトランスアミナーゼ上昇。2005年39℃の弛張熱で東邦入院。IgG正常、自己抗体陰性です。プレドニン、ブレディニン加えましたがコントロール不良。診断は?治療は?何かいい方法はないでしょうか
病理組織:2005/7/28(17-458)
担当病理医:松本光司、司会:森實敏夫
症例3:45歳(前回の症例8)
施設:昭和大学病院消化器内科(松村卓哉先生)
診断: C型慢性肝炎(SG1)
問題点:インターフェロン再治療を導入しましたが反応が大変悪いです。ANA弱陽性(speckled+抗細胞質抗体)、IgG高値(3417)であり肝生検で形質細胞が目立ちます。AIHだからインターフェロン効かないのでしょうか?病態、診断、治療方針についてアドバイスをお願いします。
病理組織:2008/9/26 (P08-07524)
担当病理医:松本俊治、司会:箱崎幸也
症例4:67歳女性(前回の症例11)
施設:東邦大学医療センター大森病院(金山政洋先生、住野泰清先生)
診断:PBC + PSC ? 胆嚢腺筋腫症
問題点:40歳からPBCとして加療中。2008年6月胆嚢病変の悪性化が疑われ入院。黄疸、胆管拡張を認めERCPでPSCが疑われた。PSL 40mg/dayの治療が開始されました。診断、病態、治療は?
病理組織:1987/3, 1994/2/3
担当病理医:中野雅行→松本光司、司会:銭谷幹男
症例5:32歳男性(前回の症例12)
施設:手稲渓仁会病院(駒場福雄先生、姜 貞憲先生)
診断:急性肝炎
問題点:黄疸を伴う急性肝障害で入院(T-Bil 14.3, AST 126, ALT 2208)。HEVを含め全ての肝障害のマーカー陰性。ANA陰性、IgA,G,M正常。なぜかフェリチン高値42,736。プレドニゾロンによる治療を開始しました。ANA陰性AIHの可能性はあるのでしょうか?
病理組織:2009/2/12
担当病理医:松本俊治、司会:箱崎幸也
新規症例
症例6:58歳女性
施設:東京逓信病院消化器科(松岡 潤先生、橋本直明先生)
診断: 組織でCNSDCを伴うAIHの増悪
問題点: 10年前AST214, IgG3555とAIH発症しPSLで沈静化。乳癌術後抗がん剤やアリミデックス服用したら肝炎再燃しました。肝生検でなぜかCNSDC(+)でした。乳癌治療薬と肝障害との因果関係はあるのでしょうか。CNSDCは本物でしょうか、AIHに伴う胆管病変の範疇のものでしょうか。
病理組織:1998/12/16(98-4622), 2009/7/29(H090-2824)
担当病理医:松本光司、司会:柴田 実
症例7:47歳男性
施設:手稲渓仁会病院(姜 貞憲先生)
診断:劇症肝炎(亜急性型)
問題点: 2008/12黄疸で発症、2009/1/13手稲渓仁会病院転送時は肝性脳症U度(T-Bil 20.3, AST 542, PT 28%)。強力なHDF治療で救命されました。IgG正常、ANA40倍陽性、HEV(-)、MPSLパルスの効果弱い印象ですが、男性ですが、AIHなのでしょうか?ウイルスなのでしょうか?薬剤でしょうか?
病理組織:2009/7/27(2009-4106)
担当病理医:松本俊治、司会:森實敏夫
症例8:70歳女性
施設:NTT西日本大阪病院(金子 晃先生)
診断:C型慢性肝炎+AIH
問題点:RA合併のあるCH-Cの患者です。ANA 1280, IgG 2734と高値でありAIH合併が疑われNTT病院へ紹介されました。普通のCH-Cでしょうか、AIH合併あるのでしょうか。御判断を。
病理組織:2007/7/19(124294)
担当病理医:松本光司、司会:銭谷幹男
症例9:36歳男性
施設:手稲渓仁会病院(駒場福雄先生、姜 貞憲先生)
診断:薬剤性肝障害? AIH?
問題点:10種類以上のサプリメント、健康食品愛好家が黄疸になって入院してきました。サプリメント中断したら肝障害は改善しましたが男性なのにANA 160倍と陽性でした。ミノマイシンなどでAIH様の肝障害が起こることありますが本例の肝障害は?ANA陽性はAIH?もともと?サプリの影響?
病理組織:2009/1/16(H09-250)
担当病理医:松本俊治、司会:柴田 実
U 特別講演 PM5:30時〜6:30
講演名 よみがえれ医療(仮題)
講師 北浜昭夫先生(チューレン大学外科教授、獨協医科大学医学部特任教授、大船中央病院特別顧問)
司会 大船中央病院理事長 上野文昭先生
病理解説
(東京女子医大八千代医療センター 病理診断科教授 中野雅行先生)今回は欠席予定
順天堂大学医学部練馬病院 病理診断科教授 松本俊治先生
樺央メディカル 病理研究所 所長 松本光司先生
総合司会(座長)
柴田内科・消化器科クリニック 院長 柴田 実先生
東京慈恵会医科大学 内科教授 銭谷幹男先生
神奈川歯科大学内科 内科教授 森實敏夫先生
自衛隊中央病院内科 内科部長 箱崎幸也先生
コメンテーター
せんぽ東京高輪病院 名誉院長、東京慈恵会医科大学 客員教授 戸田剛太郎先生
連絡先:東 京;〒163-1023 新宿区西新宿6-12-1 パークウエスト7F
シェリング・プラウ梶@後藤田剛史 03-6901-1611
神奈川;〒222-0033 横浜市港北区新横浜 3-19-5 新横浜第二センタービル8F
シェリング・プラウ梶@小松 雄三 045-475-3855
第一ホテル東京シーフォート
〒140-0002 東京都品川区東品川2-3-15 TEL 03-5460-4411 FAX 03-5460-4401
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