自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第39回川崎リバーカンファレンス
日:平成21年3月7日(土)
時:午後2:30〜6:30
所:第一ホテル東京シーフォート( http://www.hankyu-hotel.com/cgi-bin2/cms2/index.cgi?hid=08dhtseafort)
主催:シェリング・プラウ株式会社
URL http://www.shibata-hepa-clinic.com の医学コーナー。
http://www.kdcnet.ac.jp/hepatology/index.htm のMedical Meetingsをご覧ください
今回は第一ホテル東京シーフォート(品川区)が会場となります。前回と異なりますのでお間違えのないようお願いします。第一部は積み残し症例と新規症例の検討を行います。第二部は劇症肝炎の第一人者である昭和大学藤が丘病院与芝教授の退官講演(最終講義)があります。多数の皆様のご参加をお待ちしております.
T 症例検討 PM2:30時〜5:00
発表はPC(Windows対応)。CDかUSB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください.
症例1(前回の11):24歳男性
施設:自衛隊中央病院(阿部、河井、山下、又木、青野、岡崎、箱崎先生)
診断: ウイルソン病
問題点:北海道で生牡蠣と生馬肉、鹿肉を食べたあと発熱、下痢嘔吐、肝障害(AST 1694, ALT 2166)とE型肝炎のような発症をとりましたが、HEV陰性でした。PT時間33%と低下し腹水貯留を認めたそうです。劇症肝炎として発症するウイルソン病もあるようですが本例は?治療は?
病理組織:2008/1/24 (H08-221)
担当病理医:松本俊治、司会:柴田 実
症例2(前回の10):65歳男性
施設:東京労災病院(辻 雄一郎先生)
診断: 自己免疫性肝炎、自己免疫性膵炎 疑い
問題点:2005/11閉塞性黄疸で発症。他院で自己免疫性膵炎と診断されプレドニンされ改善。翌年腹満で東京労災病院に入院。ENBDチューブで胆道系は改善したがトランスアミナーゼは上昇。肝生検しプレドニン投与したらトランスアミナーゼは改善しました。肝病変はAIH。膵病変はAIPでしょうか?
病理組織:2006/10/18 (P06-3163)
担当病理医:松本光司、司会:森實敏夫
症例3(前回の13):86歳女性
施設:東邦大学医療センター大森病院(松井哲平先生、住野泰清先生)
診断: PSC/AIHオーバーラップ症候群
問題点:1990年肝障害(AST 474, ALT 363)あり腹腔鏡検査でCAH。1994年再度肝生検しプレドニン開始され改善。2003年よりプレドニンでトランスアミナーゼコントロール困難となり(AST 203,
ALT 239)、同時に胆管拡張が出現。AIH+PSC重複症候群の診断でいいのでしょうか?きわめてまれな症例ですね。
病理組織:1990/2/7, 1994/9/3 (6-1185:1994年)
担当病理医:松本光司、司会:銭谷幹男
症例4(前回の14)追加肝生検あり:67歳女性
施設:県西部浜松医療センター(静岡県)(影山富士人先生、竹平安則先生)
診断:原因不明の慢性肝炎
問題点:肝炎ウイルス陰性、自己抗体陰性、IgG 1370と正常。ALT 100-300と肝障害があります。プレドニン治療は副作用のため中断。本例の診断は?そして今後は治療はどうしたらいいでしょうか。
病理組織:2007/6/13 (P-13701)
担当病理医:松本俊治、司会:箱崎幸也
症例5(前回の15):76歳女性
施設:東京逓信病院(山下達也先生、光井 洋先生)
診断:薬剤性肝障害、PBC?
問題点:ベースに自己免疫異常あり(バセドウ、RA、間質性肺炎、シェーグレン)。胆道系酵素優位の肝障害を生じM2が弱陽性でした。服薬多く薬剤性肝障害も疑われますが診断は?
病理組織:2008/8/13 (H0802841)
担当病理医:中野雅行、司会:柴田 実
症例6(前回の16):66歳女性
施設:福島医科大学第二内科(福島県)(菅野有紀子先生、阿部和道先生、浅野智之先生)
診断:AIH?、薬剤性肝障害?
問題点:平成20年2月肝障害(AST 305, γ-GTP 724)、好酸球18%と高値で薬剤性肝障害が疑われた。一旦肝障害が改善したがその後慢性化、ANA陽性、IgG高値でAIH的。薬剤性肝障害誘発AIHの可能性があるでしょうか?
病理組織:2008/7/10 (H08-03223)
担当病理医:松本光司、司会:森實敏夫
症例7:41歳女性
施設:日立総合病院(石川晶久先生)
診断: 自己免疫性肝炎疑い
問題点:2008/11急性肝炎で入院(T-Bil 12.6, AST 2390, ALT 3210)。IgG 1359と正常でAIHの診断基準は満たさないそうです。経過をみたら2009/2にトランスアミナーゼの再上昇を認めました。銭谷先生の診断基準(Hepatology 48: 169-76, 2008)なら満たすのでしょうか?
病理組織:2008/12/26
担当病理医:中野雅行、司会:銭谷幹男
症例8:45歳
施設:昭和大学病院消化器内科(松村卓哉先生)
診断: C型慢性肝炎(SG1)
問題点:インターフェロン再治療を導入しましたが反応が大変悪いです。ANA弱陽性(speckled+抗細胞質抗体)、IgG高値(3417)であり肝生検で形質細胞が目立ちます。AIHだからインターフェロン効かないのでしょうか?病態、診断、治療方針についてアドバイスをお願いします。
病理組織:2008/9/26 (P08-07524)
担当病理医:松本俊治、司会:箱崎幸也
症例9:35歳女性
施設:青森県立中央病院(沼尾 宏先生)
診断:潰瘍性大腸炎を合併したPBC? PSC?
問題点:2004年かなりの肝障害で紹介(T-B 3.5, ALP 3659, M2 131, ANA 320)。ウルソ+ベザトール治療開始。MRCPでPSC的、CFでUCを認めております。ペンタサ追加しています。PSCは通常AMA, ANA陰性ですが本例の診断は? 治療はどうしたらいいのでしょうか?
病理組織:2004/12/8 (H045393)
担当病理医:中野雅行、司会:柴田 実
U 特別講演 PM5:00〜6:00
昭和大学藤が丘病院 消化器内科 教授 与芝
真彰先生
「医師と僧侶の狭間を生きる」
6:00〜7:00 残りの症例検討(あれば)
病理解説
東京女子医大八千代医療センター 病理診断科教授 中野雅行先生
順天堂大学医学部練馬病院 病理診断科教授 松本俊治先生
樺央メディカル 病理研究所 所長 松本光司先生
総合司会(座長)
柴田内科・消化器科クリニック 院長 柴田 実先生
東京慈恵会医科大学 内科教授 銭谷幹男先生
神奈川歯科大学内科 内科教授 森實敏夫先生
自衛隊中央病院内科 内科部長 箱崎幸也先生
コメンテーター
せんぽ東京高輪病院 院長 戸田剛太郎先生
連絡先:東 京;〒163-1023 新宿区西新宿6-12-1 パークウエスト7F
シェリング・プラウ梶@後藤田剛史 03-6901-1611
神奈川;〒222-0033 横浜市港北区新横浜 3-19-5 新横浜第二センタービル8F
シェリング・プラウ梶@小松 雄三 045-475-3855
第一ホテル東京シーフォート
〒140-0002 東京都品川区東品川2-3-15 TEL 03-5460-4411 FAX 03-5460-4401
東京モノレール |
「天王洲アイル駅」下車、中央口直結 |
りんかい線 |
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JR品川駅(港南口)より5分 |
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