ランダム化比較試験 randomized controlled trial (RCT)

臨床研究は人を対象にした研究である。その中で治療法や診断法の有効性証明のために行われるのが臨床試験、さらにその中で企業が将来の上市のためあるいは上市後に行うのが治験である。医師憲章にもうたわれているように[1]、医師は職業精神として、医学の進歩に貢献することが求められており、それは社会との契約の一部と考えられている。薬剤の有効性を証明するためには、最終的にランダム化比較試験 Randomized ControlledTrial (RCT)が必要である。ランダム割付により背景因子に差がない2群をつくり、実験群に被験薬、対照群にプラセボを投与して、適切なアウトカムを測定し、アウトカムの頻度を比較する。

ランダム化比較試験は治療法の有効性を証明するための"Gold standard"(至適基準)であるが、診断法、スクリーニング法の有効性を証明するために用いられることもある。



関連事項
  1. 臨床医学研究の分類