医療過誤を起こしやすい医師

出来の悪い医師が医療過誤を引き起こすとは限らず、どの診療科でも起きうる[8]。外科で多いというのは、隠蔽することが難しい場合が多いということとも関係あるであろう。医師が経験不足で、新しい技術が導入された場合に、過誤が起きやすい[9]。内科の研修医の3つの研修プログラムの調査[10]によると、研修医の45%が少なくとも1回の重篤な医療過誤を経験しており、その31%では患者が死亡していた。1年目の研修医はそれ以外と比較して、処方の間違いを起こしやすく[11]、小児科のICUでは新しい医師がローテーションに加わった場合、より過誤が起きやすいことが示されている[12]。